鍼灸整体と生活習慣:難波の優鍼堂コラム
2024/02/17
大阪難波の髙橋優鍼堂です。
今日は、鍼灸整体と生活習慣の関係についてお話ししたいと思います。
鍼灸整体とは、鍼やお灸を使ってツボや経絡を刺激し、身体のバランスを整える鍼灸施術と、関節や筋肉に働きかけて全身のバランスを改善する整体を合わせた療法になります。
鍼灸整体は、痛みや不調を改善するだけでなく、予防や健康増進にもつながる施術法です。
特に、現代社会で多くの人が悩むストレスや疲労に対しては、鍼灸整体の施術を受けることが有効な対策となります。
〇鍼灸整体の効果
では、どうして鍼灸整体がストレスや疲労に効くのでしょうか?
それは、鍼灸整体が自律神経の働きを調整できるからです。
自律神経とは、心臓や呼吸などの生命維持に必要な機能をコントロールする神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経の二つの系があります。
交感神経は、活動や緊張の時に優位になり、心拍数や血圧を上げたり、筋肉を緊張させたりします。
副交感神経は、休息やリラックスの時に優位になり、心拍数や血圧を下げたり、筋肉を弛緩させたりします。
ストレスや疲労が溜まると、交感神経が過剰に刺激されて副交感神経が抑制されます。
その結果、身体が常に緊張した状態になり、免疫力が低下したり、不眠や頭痛などの症状が出たりします。これを自律神経失調と言います。自律神経失調は、健康寿命を縮める要因の一つです。
鍼灸整体は、ツボや経絡を刺激することで自律神経のバランスを取り戻します。
鍼灸整体によって副交感神経が活性化されると、身体がリラックスし、血液やリンパの流れが良くなります。また、内臓の働きも改善されるため、消化や代謝も促進されます。
さらに、鍼灸整体は脳内物質の分泌も促します。脳内物質には、エンドルフィンやセロトニンなどの快楽物質や抗ストレス物質があります。これらの物質は、気分を明るくしたり、精神的な安定をもたらしたりします。
〇生活習慣の改善も重要
鍼灸整体は、ストレスや疲労による自律神経失調を改善するだけでなく、身体全体の機能を高めることで健康寿命を延ばす効果があります。
しかし、鍼灸整体だけでは十分ではありません。鍼灸整体と併せて、生活習慣の改善も必要です。
生活習慣とは、食事や睡眠、運動などの日常的な行動のことです。生活習慣が良いと、身体の調子も良くなります。逆に、生活習慣が悪いと、身体の不調や病気の原因になります。
では、どのような生活習慣が健康寿命を延ばすのでしょうか?以下に、鍼灸整体と合わせて実践したい生活習慣のポイントを挙げます。
-1、食事は、バランスよく栄養素を摂ることが大切です。特に、ビタミンやミネラルなどの抗酸化物質は、老化や病気の予防に効果があります。また、水分や食物繊維も十分に摂ることで、便秘やむくみなどのトラブルを防ぎます。
-2、睡眠は、身体や脳の回復に必要な時間です。睡眠不足は、自律神経の乱れや免疫力の低下を招きます。睡眠時間は個人差がありますが、一般的には6~8時間程度が目安です。また、睡眠の質も重要です。寝る前にはリラックスすることや、寝室を暗くして静かにすることなどが効果的です。
- 3、運動は、身体の機能を高めるだけでなく、ストレス解消にもなります。
運動によって筋肉や骨密度が増えると、姿勢やバランスが良くなります。
また、運動によって血液やリンパの流れが良くなると、老廃物の排出や免疫力の向上につながります。
さらに、運動はエンドルフィンやセロトニンなどの脳内物質を分泌させるため、気分が良くなります。
運動は無理をしない程度に行うことが大切です。
運動強度や時間は個人差がありますが、一般的には中強度の運動を週に3~5回、20~30分程度行うことが推奨されます。
〇健康寿命を延ばすために
以上が、鍼灸整体と生活習慣の関係についてのお話でした。鍼灸整体と生活習慣は相互に影響し合います。鍼灸整体で身体のバランスを整えると、生活習慣も改善しやすくなります。
逆に、生活習慣を改善すると、鍼灸整体の効果も高まります。
鍼灸整体と生活習慣を両方とも意識して実践することで、健康寿命を延ばすことができるでしょう。