強刺激のマッサージが肩こり、腰痛を悪化させる：難波の優鍼堂ブログ

大阪難波の髙橋優鍼堂です。
肩こりや腰痛に悩む人は多いと思います。
そんなときに、気軽にマッサージを受けたり、自分でマッサージ器具を使ったりすることはありませんか？
しかし、安易なマッサージがかえって肩こりや腰痛を悪化させる可能性があるという科学的根拠があります。この記事では、その理由と対策について解説します。

まず、肩こりや腰痛の原因は何でしょうか？
一般的には、筋肉の緊張や血行不良、姿勢の悪さなどが挙げられます。
しかし、これらの要因は表面的なものであり、実際には神経系や内分泌系の乱れが根本的な原因となっている場合が多いのです。
例えば、ストレスや不安、睡眠不足などによって自律神経が乱れると、交感神経が優位になり、筋肉が過剰に収縮して硬くなります。
また、ホルモンバランスが崩れると、炎症を起こしやすくなったり、痛みの感受性が高まったりします。

では、安易なマッサージがどうして肩こりや腰痛を悪化させるのでしょうか？
その理由は、以下の3つです。

1. 筋肉を刺激することで逆効果になる場合がある

筋肉を強く揉んだり、叩いたりすることで、一時的に血流が改善されたり、痛みが和らいだりすることはあります。
しかし、それは筋肉の収縮を強制的に解除することで起こる現象であり、神経系や内分泌系の乱れを改善するわけではありません。
むしろ、筋肉を刺激することで交感神経が刺激されてさらに緊張したり、筋肉にダメージを与えて炎症を引き起こしたりする可能性があります。
その結果、長期的には肩こりや腰痛が慢性化したり、悪化したりする恐れがあります。

2. マッサージに頼って自己管理を怠る場合がある

マッサージを受けたり、自分でマッサージ器具を使ったりすることで、一時的に気分が良くなったり、痛みが和らいだりするという体験は心地よいものです。
しかし、それに頼ってしまうと、自分の体の状態や生活習慣に目を向けなくなったり、適切な医療やリハビリテーションを受けなくなったりする場合があります。
そのようにして自己管理を怠ると、肩こりや腰痛の原因である神経系や内分泌系の乱れを放置してしまうことになります。
その結果、長期的には肩こりや腰痛が慢性化したり、悪化したりする恐れがあります。

3. マッサージの質や適応に問題がある場合がある

マッサージを受けるときには、マッサージ師の資格や技術、マッサージの種類や強さ、マッサージの目的や効果などに注意する必要があります。
しかし、安易にマッサージを受けたり、自分でマッサージ器具を使ったりするときには、これらのことを十分に考慮しない場合があります。
そのようにしてマッサージの質や適応に問題がある場合は、肩こりや腰痛を改善するどころか、かえって悪化させる可能性があります。
例えば、痛みの原因が神経の圧迫である場合には、筋肉を強く揉むことで神経をさらに圧迫したり、損傷したりする恐れがあります。
また、痛みの原因が骨や関節の変形である場合には、筋肉を強く揉むことで骨や関節に負担をかけたり、動きを制限したりする恐れがあります。

以上のように、安易なマッサージが肩こりや腰痛を悪化させる科学的根拠は十分にあります。
では、どうすれば良いのでしょうか？

答えは簡単です。
まずは自分の体の状態や生活習慣を見直しましょう。
ストレスや不安を減らす方法を探したり、睡眠の質や量を改善したり、姿勢や動作を正したりしましょう。

また、適切な医療やリハビリテーションを受けましょう。
医師や理学療法士などの専門家に相談して、自分に合った治療法や運動法を教えてもらいましょう。

そして、必要な場合には、質の高いマッサージを受けましょう。
マッサージ師の資格や技術、マッサージの種類や強さ、マッサージの目的や効果などを確認して、自分の体の状態や目的に合ったマッサージを選びましょう。

肩こりや腰痛は一朝一夕には治らないものです。
しかし、正しい知識と方法で対処すれば、必ず改善できるものです。
安易なマッサージに頼らずに、自分の体と向き合ってみませんか？